2024年3月16日に、北陸新幹線は敦賀駅までの延伸開業しました。
当記事では、「サンダーバード」や「しらさぎ」、東海道新幹線との乗継でお得に利用できる方法についてご紹介します。
- 【列車別】乗継に使える格安きっぷ
- ①サンダーバード号(大阪・京都方面)- 北陸新幹線
- ②しらさぎ号(岐阜・名古屋方面)- 北陸新幹線
- ③東海道・山陽新幹線 -(米原・敦賀乗り換え) - 北陸新幹線
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【列車別】乗継に使える格安きっぷ
①サンダーバード号(大阪・京都方面)- 北陸新幹線
当記事ではすべて「e5489」か駅窓口で購入する方法にて紹介します。
まず、【変更可能+いつでも購入可能+乗継に使用可能】を満たすきっぷを紹介します。
- 「北陸乗継チケットレス」(e5489限定発売)
- 「通常のきっぷ」(=窓口や券売機でも買えるタイプ)
です。
※J-WESTカード会員であれば、より割安な「e北陸乗継チケットレス」や「eきっぷ」もあります。
それぞれ説明をしましょう。
【当日可】北陸乗継チケットレス
- 【変更可能】
- 【ネット「e5489」予約限定】
- 【誰でも使える】
- 【敦賀駅での乗継専用】
- 【当日まで購入可能】
- 【交通系ICカード1枚】での乗車が基本
- 北陸新幹線側は【越前たけふ〜富山】の区間限定(サンダーバード側は全駅可能)
なきっぷです。
◆注意◆
京都・新大阪方面⇔黒部宇奈月温泉〜東京方面へは、北陸乗継チケットレスは購入できません!
e5489での購入方法として、北陸新幹線の黒部宇奈月温泉〜東京区間を含む場合、
- 新規予約→「リストから選択」では【北陸新幹線・北陸線」を選択 または
- 新規予約→「駅名を入力」
のいずれかから、
- 通常のきっぷ
- eきっぷ
- Web早特 各種
などを購入するようにしてください!
さて、話を戻して、
e5489での「北陸乗継チケットレス」購入方法を説明します。
↓
「新規予約」→「リストから選択」から[北陸乗継チケットレス]を選択してください。
あとは画面にしたがって操作をすすめていきます。
※サンダーバード号の乗降駅を選択します。(最寄り駅や最終目的地ではありません)
例)ユニバーサルシティ→ 本津幡 を移動する場合でも、発:大阪 着:金沢 と選択しましょう。
このきっぷは複雑で理解しがたい箇所がいくつかあり、説明(①、②)します。
①在来線区間の乗車券が含まれていない
上記の6,860円に含まれるのは次の3つの合計金額です。
- サンダーバードの特急券
- 北陸新幹線の乗車券(敦賀~金沢)
- 北陸新幹線の特急券(敦賀~金沢)
【速報】
— 北陸新幹線 延伸・開業情報【非公式】 (@shinkansen_ex) 2024年1月23日
『北陸乗継チケットレス』『e北陸乗継チケットレス』の誕生により、大阪駅から北陸方面へのチケットレスサービスが簡易化し、「特急+新幹線」の予約操作が1回で可能に https://t.co/V5NRf96DfQ pic.twitter.com/LTyeh1Xu6I
したがって、サンダーバードの乗車券は含まれていません!
含まれていない区間に関しては、
- ICOCAなどの交通系ICカード
- 紙のきっぷ
のどちらかを在来線区間では用意する必要があります。
②「交通系ICカードの設定(交通系ICカードでのご乗車が可能になります)」とは?
次に、e5489の最終確認画面の下部には、「交通系ICカードの設定(交通系ICカードでのご乗車が可能になります)」という記載があります。
ここではラジオボタン(青色の選択肢ボタン)で次のいずれかを選びます。
- ICカード情報を設定する:手持ちの交通系ICカード(ICOCA、モバイルICOCAなど)を登録すると、新幹線区間の特急券・乗車券を紙に発券することなく、登録したICカードで乗車することが可能になります。
- 予約・購入完了後に設定する:あとでICカードを設定する、という意味です。設定を忘れると、紙のきっぷに引き換える必要があります。
- きっぷを受け取って乗車する:紙のきっぷに引き換えます。
正直なところ、大変複雑なかたちのきっぷです。メリットとしては、すべてICカードとスマホのみで完結するため、紙のきっぷが不要な点だと思います。
紙のきっぷに引き換えない場合、指定座席や列車名を
- e5489上の画面
あるいは
- メール
で確認し、乗車するようにしてください。
【当日可】【どこでも*1買える】通常のきっぷ(幹特在特)
続いて、一番スタンダードなかたちのきっぷです。
次の方法で購入可能です。
- e5489、えきねっと
- みどりの窓口・JR全線きっぷうりば
- みどりの券売機
- 一部の旅行会社
以上が、この「通常のきっぷ」となります。
- 【変更可能】
- 【誰でも使える】
- 【乗継に使用可能】
- 【当日まで購入可能】
なきっぷです。
e5489での予約方法はこちら!
最後に、このきっぷは必ずみどりの券売機・みどりの窓口などで引き換える必要があります。
引き換え可能なのは、下記の窓口などです。
- の表示のあるJR西日本・JR四国の「みどりの券売機」「みどりの受取機」などの券売機および「みどりの窓口」
- JR九州の「指定席券売機(改札外)」「みどりの窓口」
- JR東日本の北陸新幹線の各駅、東京都区内の主な駅の「指定席券売機」「みどりの窓口」、ならびに成田空港駅・空港第2ビル駅の「指定席券売機」
※あとでまとめてお支払い(e5489コーポレートサービスのみ)の場合、JR東日本では「指定席券売機」でのみお受け取りいただけます。- の表示のあるJR東海の「指定席券売機」「きっぷうりば」
※JR東海では、JR東海エリアを含む予約のみお受け取りいただけます。
JR西日本→きっぷ受取駅一覧
JR東日本→駅を検索:JR東日本
JR東海→https://railway.jr-central.co.jp/station-guide/_pdf/e5489info.pdf
JR四国→予約されたきっぷのJR四国の受取駅一覧
JR九州→受取駅検索
駅のみどりの券売機やみどりの窓口でも、このきっぷが買えます。
さて、
通常のきっぷを利用してサンダーバード号と北陸新幹線の乗継に割安な特定の特急料金(幹特在特)が適用されるケースがあります。
※たとえば新幹線の利用区間が「東京~敦賀」、敦賀駅でサンダーバードに乗り換え、京都駅まで行くという場合には、割安な特定の特急料金の適用はありません。
これは、上記青枠内の3つ目「新幹線の利用区間」の条件を満たしていないからです。
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さて、この通常のきっぷについて上記の割引を適用させるとどのくらい安くなるのでしょうか。
サンダーバード号と北陸新幹線の特急券を【まとめて購入】/【別々に購入】で、実際に値段を比較してみます。
【まとめて購入】大阪~金沢
特急券は4,570円(指定席、閑散期)です。
これには、上述した割引制度(幹特在特という特別な制度)が適用されています。
なお、在来線特急と新幹線を乗り継ぐと、在来線料金が半額となる従来の乗継割引制度は2024年3月15日付で廃止となりました。
【別々に購入】大阪~金沢
特急券は2,390+3,170=5,560円(指定席、閑散期)です。
したがって、一度に特急券を購入した方が約1,000円近く安くなりますね!
【安】【当日不可】Web早得7/14
最も割安な商品は、①「Web早得14」②「Web早得7」です。
JR西日本「e5489」から購入する場合、「リストから選択する」⇒「方面・路線を指定」にて「北陸新幹線・北陸線」を選択します。
①「Web早得14」②「Web早得7」は、それぞれ14日前、7日前までに購入する必要があります。
メリットとしては高い割引率、デメリットとしては変更が不可という点です。
変更する可能性が低い場合、高い割引率で使用することができ、大変おススメです。
主な設定区間 | WEB早特7 | WEB早特14 |
---|---|---|
大阪 ~ 福井 | 6,100円 | 5,740円 |
大阪(市内) ~ 金沢 | 8,460円 | 7,980円 |
大阪(市内) ~ 富山 | 9,250円 | 8,730円 |
名古屋 ~ 福井 | 5,690円 | - |
ただし、①「Web早得14」②「Web早得7」は、購入期限があったり、変更制限があるなど、柔軟性がない点に注意です。
②しらさぎ号(岐阜・名古屋方面)- 北陸新幹線
しらさぎ号についてみてみましょう。JR西日本の予約サービス「e5489」を例にみてみます。
「新規予約」→「駅名を入力」から入力してください。
ここでは名古屋発→金沢着を例にしてご説明します。
ここで選択可能なきっぷとして、
- 「通常のきっぷ」
- 「Web早得7」
があります。
【当日可】【どこでも*2買える】通常のきっぷ(幹特在特)
一番スタンダードなかたちのきっぷです。
次の方法で購入可能です。
- e5489
- みどりの窓口・JR全線きっぷうりば
- みどりの券売機
- 一部の旅行会社
以上が、この「通常のきっぷ」となります。
- 【変更可能】
- 【誰でも使える】
- 【乗継に使用可能】
- 【当日まで購入可能】
なきっぷです。
さて、
通常のきっぷを利用してしらさぎ号と北陸新幹線の乗継に割安な特定の特急料金(幹特在特)が適用されるケースがあります。
- しらさぎ号と北陸新幹線の特急券をまとめて購入すること
- 敦賀駅での途中下車(改札の外へ出る)のは不可
- 北陸新幹線の利用区間は、富山・越前たけふ間
この3点です。
しらさぎ号と北陸新幹線の特急券を【まとめて購入】【別々に購入】で、実際に値段を比較してみます。
【まとめて購入】名古屋~金沢
特急券は4,570円(指定席、閑散期)です。
これには、上述した割引制度(幹特在特という特別な制度)が適用されています。
なお、乗継割引制度は2024年3月15日付で廃止となりました。
【別々に購入】名古屋~金沢
特急券は2,390+3,170=5,560円(指定席、閑散期)です。
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したがって、在来線しらざぎの特急券と北陸新幹線の特急券をまとめて購入した方が約1,000円近く安くなります!
【安】【当日不可】Web早得7
最も割安な商品は、「Web早得7」です。
メリットとしては高い割引率、デメリットとしては変更が不可という点です。
変更する可能性が低い場合、高い割引率で使用することができ、大変おススメです。
主な設定区間 | WEB早特7 | WEB早特14 |
---|---|---|
大阪 ~ 福井 | 6,100円 | 5,740円 |
大阪(市内) ~ 金沢 | 8,460円 | 7,980円 |
大阪(市内) ~ 富山 | 9,250円 | 8,730円 |
名古屋 ~ 福井 | 5,690円 | - |
③東海道・山陽新幹線 -(米原・敦賀乗り換え) - 北陸新幹線
東海道新幹線を米原で乗り継ぎ、かつ敦賀で北陸新幹線に乗り継いだ場合には、EXサービス(*)の乗継きっぷがお得です。
*EXサービスは、無料で使える「スマートEX」と有料の「EX予約」があります。
EXサービスの乗継きっぷは、【EXサービス】とEXサービスから画面遷移した【e5489】*3でのみ取り扱いがあります。
※同様の区間をみどりの窓口で購入した場合は、上記②しらさぎ号(岐阜・名古屋方面)- 北陸新幹線のパターンように、敦賀乗継で前後の特急しらさぎ・北陸新幹線に幹特在特という特定の特急料金が適用されるものが最安となります。
では、【e5489専用】[EXサービス限定]乗継きっぷの予約方法を説明します。
「【e5489専用】[EXサービス限定]乗継きっぷ」予約方法
例)岡山→米原で乗継→しらさぎ号で敦賀→北陸新幹線で金沢
①EXサービスで岡山~米原の予約を行います。
※北陸方面→岡山であっても、先にEXサービスで予約を行ってください!
②EXサービスに再度ログインし、予約確認/変更/払戻ボタンを押します。
③予約一覧から該当する列車の「詳細」を押します。
④画面下部の「EX旅先予約」というバナーをクリックします。
※ログイン直後にも同じバナーがありますが、それはクリックしないでください(商品がありません)。必ずこの手順通り、乗車予定の列車詳細画面から遷移してください。
⑤EX旅先予約の画面中央にある「米原乗継きっぷ」バナーをクリックしてください。
⑥在来線特急予約(米原駅から)をクリックしてください。
⑦遷移先のe5489で下車駅(敦賀~富山のJR特急・新幹線停車駅)を入力してください。
あとは画面にしたがって操作をすすめてください。
注意点としては、米原から先の【e5489専用】[EXサービス限定]乗継きっぷは、米原駅のJR西日本の券売機か窓口で受け取る必要があるという点です。
つまり、東海道新幹線→しらさぎへ米原駅で乗り継ぐ際には、いったん米原駅の改札口を出て(×乗り換え改札 ○外へ出る改札)、引き換える必要があります。
窓口と券売機は2024/03時点で1つずつしかないため、しらさぎの乗り換え時分に余裕を持つことをおススメします。
以上です。ご一読ありがとうございました。