うだつが上がらない男が「うだつが上がる町」に行った話

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「網市有刺」(あみいちゆうし)。
旅についてのコラムや旅行記を一部担当していきます。

 

名古屋に泊まった時に生じる、「2日目何する」問題。

今日は一つの提案というか、体験記をご紹介いたします。

 

 

 

「うだつをあげよう」

名古屋からグーグルマップを北へ滑らせること3.5センチ (それは縮尺によりますが)、岐阜県美濃市加治町、「うだつの上がる町並み」が現れます。

縁起が良さそうなネーミング。行くしかないですね。

 

 

調べてみると、アクセス方法はいくつかあるようです。

最寄りの鉄道駅は、長良川鉄道「美濃市駅」。「長良川 (NAGARAGAWA)」、すべてア段の音ですね。

口が開く、運気が上がる。乗車決定です。

 

長良川鉄道に乗ることを逆算して、名古屋を出発します。

まずは名鉄犬山線で「新鵜沼」へ。

そこでJR高山本線に乗り換え (鵜沼駅を利用)、「美濃太田」を目指します。

美濃太田からは、長良川鉄道に乗車。

駅員さんが切符購入を手伝ってくれました。

 

 

私が乗車したのは、「長良川わくわくたんけん号」。

外装、内装ともに賑やかです。まるで川の中にいるよう。

 

ゴトゴト、ゴロゴロと走るのが心地よい。ついつい私もウトウト。

気づくと「美濃市駅」に到着です。



レンタサイクルもやっていました。

駅から15分も歩かなかったと思います。

「うだつの上がる町並み」が現れました!!

上がってますね、うだつ!

 

うだつ (卯建) とは、屋根の両端に作られた高い壁のこと。

江戸時代、火事の際の類焼を防ぐ目的で作られたそうです。

後の時代に、その立派さで富を競いあうようになったといいます。

うだつを上げられるのが出世の証拠。

ここから、よい境遇になれないことを、「うだつが上がらない」と表現するようになったそうです。

町並みの家々には、各所に解説が掲げられています。

小坂家住宅の説明板

それらを読んで建物を眺めるだけで楽しい!

町並みを楽しんだ後は食事も楽しめます。

私はお茶屋さんに寄っただけですが、食事からスイーツまで、お店もたくさんあったようです。

また、美濃和紙を取り扱うお土産屋さんもありました。

ショッピングも楽しく、時間がどんどん過ぎていきます。

 

帰りは岐阜バスを使って、JR岐阜まで帰ることにしました。

名残惜しいですが、バスの時間が来たので町を離れます。

1時間ほどで岐阜駅まで着くので、便利です。

ICOCAやPiTaPaなどの交通系ICカードも使えるようです。

 

 

バスの窓から景色を眺め、思い出を整理します。

私は今回の旅で何を得られただろう。

車窓からの景色はどんどん過ぎてゆき、気づけば岐阜駅に到着です。

岐阜駅のロータリーをうろついていると、金の信長像が現れました。

信長、派手好き、戦国世界を駆け上がった男。

金ぴかの信長像を見上げると、卯建の風景と重なります。

「そうだ。うだつが上がらないのではなく、卯建を上げていないんだ。」

当時の人々はきっと、絢爛な卯建を見て、「いつかは自分も」と思ったことでしょう。そうでなければ、慣用句になっていません。

 

卯建を上げる行動、していますか?

気づけば日常は、習慣やルーティン、惰性で過ぎていきます。

放っておいてもある程度、生活は進行する、してしまうのです。

しかし、これらも含めてすべてが自分の選択です。

この選択がすべて、自分の卯建を上げることなのです。

 

「私は卯建を上げているか、どんな卯建を上げるのか。」

そんなことを考える、今回の旅でした。

 

ご一読ありがとうございました。