お盆や夏休みシーズンにJRの新幹線や在来線を使う際に、気になるのは台風や豪雨で「列車が運休しないか心配」「台風で払い戻しはあるの?」ということです。
2023年8月の台風を例に、台風接近時のJR各社の対応やどのように判断をすればいいか、解説をしていきます。※最新の情報はJRのHPやアプリでご確認ください。
台風接近時
払い戻しについて
下記区間を発着、または通過するきっぷを予約されている乗客のうち、利用を見合わせる場合は、無手数料で払いもどしとなります。
JR東海
※8月7日~8月18日を有効期間に含むきっぷが対象となります。
JR東海の在来線各線
※8月10日~8月18日を有効期間に含むきっぷが対象となります。
JR西日本
JR西日本の在来線各線および山陽新幹線・北陸新幹線(金沢駅~上越妙高駅間)
※8月7日~8月16日を有効期間に含むきっぷが対象となります。
JR九州
JR九州の在来線各線および九州新幹線(博多駅~鹿児島中央駅間)、西九州新幹線
※8月6日~8月11日を有効期間に含むきっぷが対象となります。
JR四国
JR四国の各線
※8月14日~8月18日を有効期間に含むきっぷが対象となります。
JR東日本
北陸新幹線(上越妙高~東京)を含む、JR東日本管内
※8月10日~8月18日を有効期間に含むきっぷが対象となります。
無手数料での払い戻しとは?乗客がすべきことは?
通常の場合、きっぷ類の払い戻しには所定の手数料が必要*1です。
しかし、JRでは、台風接近やその他の災害が予見される場合、日付や対象路線ごとに「無手数料払い戻し」の対応がされます。
では、もし無手数料での払い戻し対象となり、使用開始前のきっぷ類を実際に払い戻ししたい場合、どうしたらいいのでしょうか。
きっぷ購入のパターンごとに、みていきましょう。
ネット予約の場合
JR西日本「e5489」の場合
e5489では、台風6号における無手数料払い戻しについて、次のような案内がありました。
・乗車日が8月7日~8月11日のJR西日本およびJR四国を含む予約、もしくは乗車日が8月6日~8月10日のJR九州を含む予約、乗車日が8月7日~8月18日の東海道新幹線を含む予約は、お客様の払戻操作により手数料なしで払戻いただけます。
・予約した列車の予定出発時刻まで払戻操作いただけます。
・列車の変更をされる場合は一度払戻操作を行っていただき再度ご予約ください。
※発売期間に制限のあるきっぷについては駅係員にお問合せください。(WEB早特きっぷ、スーパー早特きっぷなど)
・商品によっては対象区間であっても無手数料とならない場合があります。最終確認画面で、手数料が「0円」となっている事をご確認下さい。
<きっぷをお受け取り済みのお客様>
既にお受取りいただいたきっぷは、JR西日本・JR四国等の主な駅の窓口にて、無手数料で払戻手続きを行います。
まとめると、
【受け取り前】
・予約列車の出発時刻までであれば、「払い戻し」の操作を行うことで無手数料にて払い戻しがなされる。
・一部きっぷでは無手数料とならないことがある。
・列車変更は払い戻し→新規予約をする。
【受け取り後】
主要駅の窓口にて、払い戻し手続きを行う。
となります。払い戻しは1年以内に行いましょう。
JR東海「EX予約」、「スマートEX」の場合
EX予約では、台風6号における無手数料払い戻しについて、次のような案内があります。
・予約した列車が乗車駅を発車するまで変更・払戻操作ができます。
※乗車駅が九州新幹線区間の場合、当日中は変更・払戻操作ができます。
・予約一覧で「割引引継」と表示された予約は、早特商品のまま列車を変更できます。
(変更操作の「割引を引き継いで変更」で候補に表示された列車に限ります。)
※今後の状況によって、8月18日より前にこのお取扱いが終了となることがあります。
駅窓口での購入の場合(みどりの窓口、券売機等)
すでにきっぷを受け取っている状態だと思いますので、
主要駅の窓口にて、払い戻し手続きを行います。
払い戻しは1年以内に行いましょう。
無手数料払い戻し対象のきっぷを変更したい場合
結論は、対象のきっぷを払い戻し→新規購入がベストです。
JRでは、「乗車変更」という使用開始前のきっぷを一定の条件のもとであれば無手数料で変更する扱いがあります*2。
今回の場合、たとえば8/10発の列車への乗車をとりやめ、8/18発にしたい場合で、無手数料払い戻し対象区間を含む場合、
乗車変更を使ってしまうと、1回のみ利用できる乗車変更の回数を消費してしまいます。
必ず無手数料にて払い戻しのうえ、再度8/18発の列車を新規購入することをおススメします。